wsl/ディストロインスタンスの削除

最終更新日時: 2025年08月25日 12:57

TODOs

• nothing

WSL ディストリ削除によるディスク容量回復手順

概要

不要になった Ubuntu?22.04 の VHDX を削除し、復元ポイント (シャドーコピー) を処理して確実に空き領域を取り戻す最短かつ安全なフロー。

---

手順

1. VHDX 手動削除

   del "C:\Users\<User>\AppData\Local\Packages\CanonicalGroupLimited.Ubuntu22.04LTS_*\LocalState\ext4.vhdx"

   • 目的: 物理ファイルを除去
   • リスク: パス誤りによる誤削除

2. WSL 完全停止

   wsl --shutdown

   • 目的: ファイルハンドル解放
   • リスク: なし

3. 登録削除

   wsl --unregister Ubuntu-22.04

   • 目的: ディストリ一覧から抹消
   • リスク: ディストリ名誤指定で別ディストリ削除

4. シャドーコピー確認

   vssadmin list shadows /for=C:

   • 目的: 削除済み VHDX のブロックを保持する復元ポイントの有無を確認

5. 最古のシャドーコピー削除

   vssadmin delete shadows /for=C: /oldest

   • 目的: 未開放クラスタを解放
   • リスク: 最新以外の復元ポイント消失

6. Windows 再起動

   • 目的: キャッシュ解放・容量確定
   • リスク: なし

7. 空き容量確認

   fsutil volume diskfree C:

   • 目的: 数値で増加を確認
   • リスク: なし

---

補足情報

• VHDX は シンプロビジョニング。論理サイズ (例: 19?GB) と実際のディスク使用量は異なるため、増加がわずかでも正常。
• すべての復元ポイントを削除する場合は /all を使用。ただし 復元可能性が失われる ため推奨しない。
• 残存ディストリ (Ubuntu?24.04 など) をさらに圧縮したい場合のみ sudo fstrim -av → Optimize?VHD -Mode Full を実施 (本ケースでは不要)。

---

判断フロー

flowchart TD %% ノードの定義 A[

ext4.vhdx 削除] B[wsl —shutdown] C[wsl —unregister] D空き容量増加? E[完了] F[vssadmin list shadows] Gシャドーコピー存在? H[vssadmin delete shadows /oldest] I[再起動]

%% 接続関係の定義 A —> B B —> C C —> D D —

Yes —> E D — No —> F F —> G G — Yes —> H H —> I I —> D G — No —> I `}/>

---

参考 CLI

# ディストリ一覧表示
wsl -l -v

# シャドーコピー世代表示
vssadmin list shadows /for=C:

# 空き容量確認
fsutil volume diskfree C: