＊）メディアアートのツールと実行環境
最終更新日時: 2025年08月25日 12:57
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メディアアートおよび演出制御ツールの実行環境と用途整理
Section titled “メディアアートおよび演出制御ツールの実行環境と用途整理”- アート制作：視覚・聴覚を中心とした作品生成、表現実験
- 演出制御：外部機器連携、センサ制御、空間演出、同期出力
- 本格性：表現力・拡張性・リアルタイム制御の自由度に基づく相対指標
- 推奨環境：ツールの性能を引き出す実行プラットフォーム
アート制作向けツール一覧
Section titled “アート制作向けツール一覧”| ツール | 本格性 | 推奨実行環境 | 概要 |
|---|---|---|---|
| p5.js | 低 | ブラウザ（Chrome推奨） | 初学者向け、軽量な2D表現とインタラクション |
| three.js + GLSL + TS | 中 | ブラウザ（Vite + WebGL） | モダンな3D表現、GLSLとの統合、Web展開 |
| Processing (Java) | 中 | Java環境を持つデスクトップ | 2D/3D/音響処理、教育・スケッチ用途 |
| glslViewer | 中 | Linux/macOS（GPU必要） | GLSLスケッチ向け、OpenGLフルアクセス |
| OpenCOLLIDER | 中 | macOS/Linux/Windows | 空間音響・アルゴリズミック音楽 |
| openFrameworks | 高 | Linux/macOS/Windows | C++、カスタム処理・高速描画、音響/映像処理 |
| SuperCollider | 高 | macOS/Linux/Windows | 実時間サウンド生成・パフォーマンス向け |
| Csound | 高 | macOS/Linux/Windows | 記述型音響合成、精密制御に強み |
| TouchDesigner | 非常に高 | Windows（GPU必須） | 統合GUI環境、商用レベルの映像生成 |
演出制御向けツール一覧
Section titled “演出制御向けツール一覧”| ツール | 本格性 | 推奨実行環境 | 概要 |
|---|---|---|---|
| Processing (Java) | 中 | Java環境を持つデスクトップ | Arduinoや簡易センサとの連携可能 |
| three.js + Web API群 | 中 | ブラウザ（Web MIDI, OSC等） | ブラウザ上でセンサ・音声制御（制限あり） |
| OpenCOLLIDER | 中 | macOS/Linux/Windows | 空間音響制御に特化、パフォーマンス演出向け |
| vvvv gamma | 高 | Windows（.NET + GPU推奨） | センサ入力から空間出力までをノードで統合 |
| SuperCollider | 高 | macOS/Linux/Windows | OSC連携による外部制御、リアルタイム応答が高精度 |
| Csound | 高 | macOS/Linux/Windows | MIDI/OSC入力制御、時間・構造制御に優れる |
制作系で頻出する機能群
Section titled “制作系で頻出する機能群”- 動的描画（2D/3D/GLSL）
- ノイズ関数、パーティクル、ジオメトリ合成
- 音響同期・音解析
- FFT、スペクトル、ビート検出
- インタラクション
- マウス・タッチ・音声入力・カメラ
- ファイル出力
- 静止画、映像、録音、データログ
演出制御系で頻出する機能群
Section titled “演出制御系で頻出する機能群”- センサ入力
- MIDI, OSC, DMX, Serial, Arduino
- 出力制御
- 複数映像出力、照明、プロジェクタ、スピーカ
- トリガ/同期
- タイムライン、BPM、OSCイベント
- 統合管理
- 自動起動、展示ループ、トラブルリカバリ
- OSC: Open Sound Control、ネットワーク越しのリアルタイム通信プロトコル
- DMX: 照明制御で用いられるデジタルプロトコル
- FFT: 高速フーリエ変換、音声のスペクトル分析に使用
- GLSL: OpenGL Shading Language、GPU側描画言語
- Web MIDI / Web Audio API: ブラウザでMIDIや音声を制御するAPI群